障害者雇用の転職エージェント利用の感想 | ランスタッドのチャレンジド求人の場合






精神障害者保健福祉手帳を取得しましたので、いよいよ転職活動を始めました。
さっそくいくつか障害者雇用求人を取り扱っている転職エージェントに登録しました。

厚生労働省のサイトによると “従業員が一定数以上の規模の事業主は、従業員に占める身体障害者・知的障害者・精神障害者の割合を「法定雇用率」以上にする義務があります。(障害者雇用促進法43条第1項)” とあります。
すごく簡単に大雑把に言うと「一定規模の企業は障害者を雇用する義務がある」ということですね。

というわけで、今回の転職は積極的に障害者雇用枠を狙うことにしました。
調べてみると、障害者雇用専門の転職エージェントはいくつもありました。

これから先、障害者雇用の転職エージェントを利用して転職活動をする方々のために、私がそれぞれの転職支援会社を利用した感想などを伝えていこうと思います。






▼ランスタッドの場合

ランスタッドのチャレンジド転職支援サービス」を利用しました。
正確には、利用しようとしたけど正式登録を辞退しました。

なぜ私は正式登録しなかったのか?

結論から言うと、精神障害者がランスタッドの転職支援サービスを受けるにはハードルがそこそこ高い、ということが挙げられます。

詳細を書き出す前に先に言っておきますが、ランスタッドのご担当者様はとても親切です。
こちらが傷つかないように言葉をよく選んでくれてると思いますし、正式登録前にも関わらず電話による面談も行ってくれました。
精神保健福祉士の資格を持っているから、そういう点できめ細かい対応をしれくださったのだと思います。

短い利用にはなりましたが、その対応については大変感謝しています。

 

▼高いハードル

条件の詳細はランスタッドのサイトに書いてあります。

私がクリアできなかったハードルは「直近2年の間に転職を繰り返している」という点でした。
去年と今年、1回ずつ転職していたため、対象から外れてしまったのです。

最初に仮登録を行ってから、担当の精神保健福祉士の方からメールで連絡を頂きました。
そして、扱っている求人情報について色々と条件があることや、それを確認したうえで正式登録するかとか、直近2年の転職理由のことなどのやり取りをしたのち、電話で面談することになりました。

電話面談で色々とお話を伺ったところ、今の状況でも正式登録自体はできるとのことでした。
ただ、確認したところ「直近2年で転職を数度している状況での紹介実績はない」とのことでしたし、確実には言えないがランスタッドでは求人を紹介できる可能性が低いということでしたので、潔く正式登録を辞退しました。

理由が病状に関係あるかどうかに関わらず、直近2年でそういった離職の履歴がある場合には、ランスタッドのチャレンジド求人を利用するのはとても難しいようです。

その他、数々の利用条件があります。
精神障害を理由に一回も就職できていないなど、症状が重い場合にも利用できないようです。

事務スキルやパソコンスキルも高いものを求めていますし、通院頻度も月1回でなければならないようです。

また紹介内容も、ある程度実績がある管理職等の紹介がメイン、ということでした。

実際に話を伺った感触としても、やはり多くの精神障害者にとっては利用が難しいと言わざるを得ません。






▼どういう人なら利用できるか?

私なりにどういう人ならランスタッドを利用できるか考えてみました。

長い間ひとつの企業に勤めていた人(それなりの役職にも就いた人)が、勤務期間中に精神障害を発病して、それを理由に働きながら転職活動をする、という状況であれば有利に利用できると思います。

また、もともと障害者雇用で働いている人が自身のステップアップのために転職しようと考えた時も、素晴らしい結果をもたらしてくれるに違いありません。

病状も比較的軽くて、とにかく純粋に待遇の向上を狙うのであれば利用しない手はないでしょう。

 

▼結論

利用するための条件は割とハードな印象です。
いわゆる「重いうつ病」とか「発達障害で就職したことがない」といった方にはおススメしません。
というか、多分正式登録できないと思います。

ただ、条件が合い、問題や疑念なく正式登録の対象となった場合には素晴らしい内容の求人情報を提供してくれるのだと思います。

直近2年で問題なく1社に働き続け、さらにステップアップを目指す場合にはぜひ利用してほしいエージェントです。
間違いなく、待遇や給与などの面で今より良い状況を目指せるはずです。

担当者の対応もすごく好印象です。
真摯さと熱心さが声やしゃべり方、メールの内容などから伝わってきました。
エージェントとして信頼できることでしょう。

まずは「精神障害者の方へ」を読んでみてください。
「自分は当てはまるから大丈夫」という場合は登録へ進みましょう。
「自分は大丈夫かどうかよくわからない」場合には一度問い合わせてみることをおススメします。