もしあなたが深い悩みに囚われてしまったとき、どのように行動するべきなのでしょうか。
ずっとクヨクヨしたままでいいとか、悩み続けていたいとか、後悔したままでいいという方は今回の記事は読まないでください。
私も何度も何度も悩んで生きてきました。
悩みや後悔に囚われ、何もかもを後ろ向きに捉え、何もできない日々がありました。
その何もできない日々を迎える度に、やはりそのこと自体に悩み、再び悩みの渦に沈んでいきました。
「悩み」とか「悩むこと」自体は人間が生きていくうえで避けて通れない出来事だと思います。
むしろ、よりよい人生を送ろうと思うのならば、必要な行為なのでしょう。
問題は、その「悩み」に「囚われる」ことにあります。
もし、悩みに心が囚われてしまったときは、まず自分自身を客観的な目で見つめ、自分自身の声をゆっくりと聴き、自分の気持ちを冷静に感じ取ることが必要です。
私はそうやって悩みの渦から脱するようにしています。
▼自分自身を客観的に見つめる
まずは、自分自身の姿を客観的にイメージします。
他の人の目から見たら、悩みに囚われてしまっている今のあなたはどのように映るのか。
これをしっかりイメージします。
うずくまっている姿かもしれません。
顔色が悪いかもしれません。
寝込んでしまっているかもしれません。
その姿を十分にイメージします。
やがて、本当に自分以外の視点から見ているような気分になればしめたものです。
落ち着いて「あなた」を観察してみましょう。
そして、どういった姿が本来の「あなた」だったのか、考えてみましょう。
▼自身の声をゆっくり聴く
客観的に自分を見つめることができたら、次に「あなた」の声を聴きます。
それは叫び声かもしれません。つぶやき声かもしれません。
どんなに大きな声であっても、どんなに小さな声であっても、どんなに長い言葉であっても、どんなに短い言葉であっても、しっかりと、そしてじっくりと聴いてあげるのです。
言葉をすべて吐き出させます。
そして、全てを聴き取り、しっかりと受け止めてあげます。
そのうちに、「客観的に見ているあなた」から何か声を掛けてあげたくなると思います。
そうなったら、我慢せず「あなた」に話し掛けましょう。
叱咤激励でもいいです。優しい言葉でもいいです。思いついた言葉を掛けてあげましょう。
ただ、なるべく後ろ向きな言葉は避け、前向きな言葉を掛けるようにするといいですね。
▼自分の気持ちを冷静に感じ取る
客観的に「あなた」の気持ちを冷静に感じ取ります。
辛い気持ち。怒りの気持ち。悲しみの気持ち。一体、どういった気持ちで今いるのか。
その気持ちは身体のどこから湧き出て、どういった感じなのかを知ります。
頭の上からずっしりと落ちてくる感じなのか。
胸のあたりがモヤモヤする感じなのか。
体中を何かが覆いつくすような感じなのか。
そういったものを、冷静に感じ取り、見極めていきます。
自然に感じ取れるものを感じ取ります。
◆そして最後に
それらのステップを終えるころには、自分自身を完全に客観的に見られるようになっているはずです。
そして「悩み」に向けられていた意識は「今の自分自身」に向けられています。
「悩みの囚われ」から抜け出ていると言えるでしょう。
客観的に自分を見て、聞いて、感じて、「自分自身」に意識を向けた今、あなたは自然とやるべきことがわかっていると思います。
次に何をして、何に向かうべきなのか。
ここまで進めば「悩みの囚われによる停滞」は最早遠い過去の出来事です。
「悩みの囚われ」からは必ず脱することができます。
時間が掛かることもあるでしょう。
でも、その停滞状況から必ず脱することができます。
慣れないうちは「悩み」に囚われてしまうことは度々あるでしょう。
自分ひとりの力ではどうにもできないときもあるでしょう。
でも、場数を踏めば、その囚われからは自力で脱することができるようになります。
だから、諦めないでください。
人間が意思を持っている限り、できないことなどないのです。