平成30年最後の大相撲が行われてから早くも2ヶ月近くが経ちました。
すでに平成31年初場所の番付表も出ていますが、その初場所を目前にして、2018年の九州場所の遠藤関の取り組みを振り返りたいと思います。
九州場所では小結貴景勝が初優勝を決めました。
すばらしい快挙だと思います。
見ていてスカッとする取り組みが多かったかと記憶しています。
もちろん、全横綱+1大関が休場になったという条件が良かったとも言えます。
他の関取衆の調子が悪かったのかもしれません。
ただ、場所の直前に所属していた貴乃花部屋がなくなり、千賀ノ浦部屋に移ったことで、ストレスや不安もあったと思います。
環境の変化は少なからず体調面にも影響があったことだと予想できます。
そんな中で貴景勝は優勝した。
逆境の中、優勝した。
これを「快挙」と言わず、何を快挙と言うのでしょうか?
誰かに聞いてみたい!
さて、私達の遠藤関は9勝6敗と勝ち越しました。
ますは遠藤の九州場所での戦績を振り返ってみましょう。
▼遠藤の戦歴
▽西前頭十二枚目遠藤
平成30年九州場所戦績
初日 ●押し出し 対阿武咲
二日目 ○押し出し 対隠岐の海
三日目 ●突き出し 対碧山
四日目 ○押し出し 対隆の勝
五日目 ○寄り切り 対明生
六日目 ●送り出し 対千代の国
七日目 ○叩き込み 対千代翔馬
八日目 ○寄り切り 対千代丸
九日目 ●送り出し 対宝富士
十日目 ○寄り切り 対荒鷲
十一日目 ○寄り切り 対阿炎
十二日目 ●押し出し 対豊山
十三日目 ○押し出し 対輝
十四日目 ●寄り切り 佐田の海
千秋楽 ○寄り切り 対貴ノ岩
△結果 9勝6敗
▼遠藤の感想
「可もなく不可もなく」と言ったところでしょうか。
勝ち越しはしましたので、調子としては良い方だったのかと思います。
ただ、やはりファンとしては、横綱不在の場所では優勝に絡んでほしいので、ちょっと残念でした。
もっとできるはず、もっと行けるはず。
数年前の勢いで再びまずは小結に返り咲いてほしい。
そして、そこから万全の体制で記録を伸ばしてほしいと思います。
▼貴景勝優勝を汚すニュース
さて、先程も述べましたが、小結貴景勝が貴乃花部屋消滅の直後の場所で初優勝を決めるという快挙を成し遂げました。
全ての相撲ファンがさぞかし感動したことだろうと思います。
しかし、貴景勝の初優勝は、場所直後の醜聞によって影が薄くなってしまいました。
しかも、元貴乃花部屋の関係者によって引き起こされた話題・事件でしたので、本当に本当に、貴景勝の気持ちを考えると残念でなりません。
貴景勝本人にはなんの落ち度もありません。
「どうにか避けられなかったのか?」
こんなことを考えてしまいます。
本筋である「遠藤の戦績」とは外れてしまいますが、相撲ファンとしては見過ごせません。
どのような報道があったのか見てみましょう。
・元貴乃花親方の離婚
まずは親方を引退した元貴乃花親方が離婚していたという報道。
なぜ愛弟子の優勝の報道を潰すタイミングで世に知れ渡ってしまったのか?
残念でなりません。
せっかくの小結初優勝の話題が、全て元貴乃花親方の離婚の話題で塗りつぶされてしまいました。
ワイドショーとかは特にそうです。
息子である靴職人?の花田優一氏にも話題は関連してしまい、本当に貴景勝が不憫でなりません。
・貴ノ岩の暴行事件
かつて元横綱日馬富士から暴行を受けて世間をにぎわせ、結果日馬富士が引退する要因となった関取貴ノ岩。
彼もまた元貴乃花部屋の力士であり、元貴乃花親方の引退に翻弄された人物です。
そんな彼が巡業中に自身の付け人に対して暴行を働いてしまいました。
九州場所では6勝9敗と負け越しました。
部屋が違えば巡業の環境もまた違うのでしょう。
きっと多くのストレスを抱え、精神面で不安定だったのかもしれません。
しかし、だからと言って暴力が許されるわけではありません。
貴ノ岩は引退することになりました。
かつての被害者が一転、加害者になってしまった。
悲しい事件でした。
この事件もまた、貴景勝の優勝に泥を塗ったと言わざるを得ません。
▼まとめ
相撲界に関わる変なニュースが多かった印象の2018年末でした。
貴景勝はまだまだ伸びる力士だと思います。
遠藤には貴景勝や御嶽海など、勢いづいている後輩達に負けないでほしい。
まだ28歳です。
まだまだなんとかなる年齢です。
横綱はもしかしたら難しいのかもしれない。
でも、せめて引退するその日までには大関になってほしい。
「大関遠藤」の名を、ニュースで聞きたいです。
遠藤の初場所の番付は西前頭九枚目。
ぜひぜひ今年こそは優勝を目指してほしいです。
そんな気持ちで、まずは初場所を見守ろうと思います。