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障害者雇用の転職エージェント利用の感想 | ランスタッドのチャレンジド求人の場合






精神障害者保健福祉手帳を取得しましたので、いよいよ転職活動を始めました。
さっそくいくつか障害者雇用求人を取り扱っている転職エージェントに登録しました。

厚生労働省のサイトによると “従業員が一定数以上の規模の事業主は、従業員に占める身体障害者・知的障害者・精神障害者の割合を「法定雇用率」以上にする義務があります。(障害者雇用促進法43条第1項)” とあります。
すごく簡単に大雑把に言うと「一定規模の企業は障害者を雇用する義務がある」ということですね。

というわけで、今回の転職は積極的に障害者雇用枠を狙うことにしました。
調べてみると、障害者雇用専門の転職エージェントはいくつもありました。

これから先、障害者雇用の転職エージェントを利用して転職活動をする方々のために、私がそれぞれの転職支援会社を利用した感想などを伝えていこうと思います。






▼ランスタッドの場合

ランスタッドのチャレンジド転職支援サービス」を利用しました。
正確には、利用しようとしたけど正式登録を辞退しました。

なぜ私は正式登録しなかったのか?

結論から言うと、精神障害者がランスタッドの転職支援サービスを受けるにはハードルがそこそこ高い、ということが挙げられます。

詳細を書き出す前に先に言っておきますが、ランスタッドのご担当者様はとても親切です。
こちらが傷つかないように言葉をよく選んでくれてると思いますし、正式登録前にも関わらず電話による面談も行ってくれました。
精神保健福祉士の資格を持っているから、そういう点できめ細かい対応をしれくださったのだと思います。

短い利用にはなりましたが、その対応については大変感謝しています。

 

▼高いハードル

条件の詳細はランスタッドのサイトに書いてあります。

私がクリアできなかったハードルは「直近2年の間に転職を繰り返している」という点でした。
去年と今年、1回ずつ転職していたため、対象から外れてしまったのです。

最初に仮登録を行ってから、担当の精神保健福祉士の方からメールで連絡を頂きました。
そして、扱っている求人情報について色々と条件があることや、それを確認したうえで正式登録するかとか、直近2年の転職理由のことなどのやり取りをしたのち、電話で面談することになりました。

電話面談で色々とお話を伺ったところ、今の状況でも正式登録自体はできるとのことでした。
ただ、確認したところ「直近2年で転職を数度している状況での紹介実績はない」とのことでしたし、確実には言えないがランスタッドでは求人を紹介できる可能性が低いということでしたので、潔く正式登録を辞退しました。

理由が病状に関係あるかどうかに関わらず、直近2年でそういった離職の履歴がある場合には、ランスタッドのチャレンジド求人を利用するのはとても難しいようです。

その他、数々の利用条件があります。
精神障害を理由に一回も就職できていないなど、症状が重い場合にも利用できないようです。

事務スキルやパソコンスキルも高いものを求めていますし、通院頻度も月1回でなければならないようです。

また紹介内容も、ある程度実績がある管理職等の紹介がメイン、ということでした。

実際に話を伺った感触としても、やはり多くの精神障害者にとっては利用が難しいと言わざるを得ません。






▼どういう人なら利用できるか?

私なりにどういう人ならランスタッドを利用できるか考えてみました。

長い間ひとつの企業に勤めていた人(それなりの役職にも就いた人)が、勤務期間中に精神障害を発病して、それを理由に働きながら転職活動をする、という状況であれば有利に利用できると思います。

また、もともと障害者雇用で働いている人が自身のステップアップのために転職しようと考えた時も、素晴らしい結果をもたらしてくれるに違いありません。

病状も比較的軽くて、とにかく純粋に待遇の向上を狙うのであれば利用しない手はないでしょう。

 

▼結論

利用するための条件は割とハードな印象です。
いわゆる「重いうつ病」とか「発達障害で就職したことがない」といった方にはおススメしません。
というか、多分正式登録できないと思います。

ただ、条件が合い、問題や疑念なく正式登録の対象となった場合には素晴らしい内容の求人情報を提供してくれるのだと思います。

直近2年で問題なく1社に働き続け、さらにステップアップを目指す場合にはぜひ利用してほしいエージェントです。
間違いなく、待遇や給与などの面で今より良い状況を目指せるはずです。

担当者の対応もすごく好印象です。
真摯さと熱心さが声やしゃべり方、メールの内容などから伝わってきました。
エージェントとして信頼できることでしょう。

まずは「精神障害者の方へ」を読んでみてください。
「自分は当てはまるから大丈夫」という場合は登録へ進みましょう。
「自分は大丈夫かどうかよくわからない」場合には一度問い合わせてみることをおススメします。




精神障害者保険福祉手帳のデメリット? | 少なくとも東京都ではいいことだらけ






私が7月に東京都に申請していた精神障害者福祉手帳がついに交付されました!!

以前の「自立支援医療費を申請してみた | 精神通院医療費負担の軽減」のときに書きましたが、長い心の病疾患歴を持つ私は、いろいろあって生まれて初めて障害者手帳の申請を行ったのです。
その後およそ1ヶ月と1~2週間で交付されました。
予想より早かったですね、さすが東京都!

障害者手帳を申請するにあたって、いろいろ抵抗もありました。
「自分は障害者である」ということを公に認めることになりますからね。
ちょっと前までの自分であれば、それは避けたい行為でした。
知られたくないことでした。
でも、自分が長年病を患っているのは間違いない事実です。
そして、それは一般的には「障害」なのです。

事実を事実として受け入れることによって、自分自身、楽な気持ちになりました。

親に相談したときも「申請してみた方がいいんじゃないの」と言われたりしました。
じっさいにネット等で調べて、自分の目で読むことによりいろいろ納得した部分もありました。

今回は、実際に手に入れてみた障害者福祉手帳のメリット・デメリットについてお知らせしたいと思います。
なお、「東京都の精神障害者保健福祉手帳制度」についてですので、他の道府県にお住まいの方はご注意ください。





 

▼デメリットはあるのか?

いろいろ調べてみましたが、大きなデメリットはなさそうです。ただ「気持ちの面でのデメリット」はやはりあるようですね。

「周囲に自分が障害者だとバレる」とか「他人に精神障害者だと思われるのが嫌だ」というのが嫌な人もいるようです。
「家族が嫌がる」という意見もあるようですね。
先程私も書きましたが、「自分は障害者である」と認めることに抵抗がある人もいるようです。

また、申請に手間と時間とお金がかかることも挙げられます。
以前の記事でも書きましたが、保健所とか保険センターとかに行く必要がありますし、交付されたら取りに行かないといけません(相談すれば郵送交付もしてくれるようですが)。
申請時に必要な診断書にもお金が掛かります。
私の場合は8千円掛かりました(意外と高いですよね!!)。

つまり、デメリットとしては「一時的な出費」及び「申請時の手間・時間」、そして「自分の気持ちとの戦い」といったことが挙げられそうです。

逆に言えば、他にはこれといったデメリットはなさそうです。

 

▼障害者雇用を利用できる

一定の人数以上を雇用している企業は、障害者を雇用する義務があるとのことです。
この障害者向け雇用枠に応募することができます。

ハローワークでは障害者の就職支援を行っていますし、障害者向け求人の確保も行っています。
また、民間でも障害者向けの求人情報を扱っている転職サービスが行われています。

こういった求人情報を使えば、就職後に企業が自分の病状に配慮してくれることが期待できそうですね。

 

▼都営の交通手段を無料で利用できる

都電、都営バス、都営地下鉄、日暮里・舎人ライナーに無料で乗車できるそうです。

無料で乗車するためには事前に23区内の上記交通手段の定期券発売所にて申請する必要があります。
窓口で書類に記入し申請すると、その場で発行されるそうです。
また、発行手数料は無料とのこと!

無料利用について、詳しくは『東京都福祉保健局』にてご確認ください。

また、都内路線バスにて、手帳の提示により利用運賃が半額になります。

そして、都内のタクシー乗車時(一部対象外がある模様)にも提示することで運賃が1割引になります。

病気の影響により収入が少ないときには、こういう措置は非常に助かりますね。

 

▼携帯電話料金の割引

基本使用料とか通話料とかが割引される模様です。
携帯電話会社によって内容が異なるそうなので、詳しくはご自身がお使いの携帯電話会社に問い合わせてみてください。





 

▼都立施設が無料で利用できる

都立施設を利用する際、窓口にて手帳を提示すれば利用料が無料になるそうです。

都立施設といってもいろいろありますが、個人的には「恩賜上野動物園」、「多摩動物公園」、「葛西臨海水族園」と「東京都現代美術館」が対象に入っているのはありがたいですね。
(※トーハクは国立なので対象ではありません、残念!)

一部有料となる場合があるそうです、特別展とかですかね?
詳しくは利用前に当該施設へ問い合わせた方がいいみたいです。

 

▼税金の減額及び控除

「所得税の控除」、「住民税の控除」、「相続税の控除」、「贈与税の非課税」といったものの対象になるとのことです。

他にも等級によっては自動車税が減免される場合もある模様。

納税者本人または控除対象配偶者や扶養親族が障害者手帳を持っている場合に利用できるようです。
詳しくは各対象窓口に問い合わせる必要があります。

なお「所得税の控除」の場合で給与所得者の場合、勤務先にて確認する必要があるようです。
場合によっては、ちょっと言い出しづらいかもしれませんね。

 

▼障害年金が受け取れる※※※追記あり

「障害年金」とは「病気やケガで生活や仕事などが制限される場合に受け取ることができる国の公的な年金」とのことです。
これは私も全然知りませんでした。
「年金」と言えば「老後に受け取ることができるお金」というイメージしかなかったからです。

障害年金には「障害基礎年金(国民年金)」と「障害厚生年金(厚生年金保険)」があるようです。
障害の等級によって申請できたりできなかったり、あるいは額が変わったりもしますので、年金事務所や申請のサポートを行っている業者に問い合わせた方がよさそうです。

なお、過去の分も請求できる模様。
(企業勤めで働いていた頃の分、申請してみようかなぁ……)

でも、申請にはいろいろ書類が必要みたいですね。
なかなか「手間」のデメリットが強そうです。

※※※9/12追記※※※

障害年金は精神障害者保険福祉手帳の有無にかかわらず申請できるようです。
大変失礼しました。

理由としては、「障害年金」と「精神障害者保険福祉手帳」は基準となる法律が異なるからです。
例えば、障害者手帳の等級と障害年金の等級はイコールではないとのことです。
このあたり、私は誤解してしまっていました。

ただ、手帳の交付を受けられたのであれば、年金受給の申請にもトライしてみることはメリットがあると思います。

※※※以上、追記※※※

 

◆まとめ

障害者手帳の交付を受けることにより、さまざまなメリットが見受けられました。
ほとんどが金銭面でのメリットでしたね。

今回ご紹介した以外にもさまざまなサービス・支援を受けることができます。

デメリットは、それこそ一時的な手間だったり精神面でのもの。
でも、「精神面でのもの」だからこそ、私のような心の病の疾患者にはつらいところがあります。

そこを一歩踏み込んで、交付を受けることにより現実の生活がある程度楽になります。

デメリットにばかり目を向けて、手帳の取得に躊躇してしまっている方は、ぜひ今一度現実の生活に目を向け、そして考え、勇気を出してほしいと思います。

ハッキリ言って、メリットだらけです。

 

◆参考サイト

▽東京都保健福祉局
障害者保健福祉手帳
精神障害者都営交通乗車証

▽週間?難病経済
精神障害者保健福祉手帳を持つメリットは?デメリットはあるの?

▽ない、なにもない
精神障害者保健福祉手帳をもつメリット・デメリット

障害年金サポートサービス

▽国税庁
障害者と税

障がい者(障害者)の求人転職情報・雇用支援サービス|アットジーピー





自動車運転マナーについて | 見ていてダサいと思う運転






もともと私は運転マナーにうるさい方だと思います。
本格的に仕事で運転をし始めたのが、免許を取ってから6年くらい経っていたからということもあったと思います。
「基本を押さえておかないと事故を起こしてしまうのではないか?」という不安があったからです。
事故車の映像とかをニュースでよく見かけていましたからね。

二種免許を取ったころから、さらにその想いに拍車が掛かりました。
「運転マナー」は、運転者同士のマナーというだけの意味ではありません。歩行者などの交通弱者に対するマナーも当然含まれます。

運転マナーに率先して気を付けることで、交通事故を減らすことにもつながります。
世の中の運転マナー意識率が向上すれば、きっと事故のない世の中になると思います。
事故が減れば、みんなハッピーですよね。

そんなわけで、今回は見ていてダサい・危ないと思う運転について思いの丈をぶちまけます!!
「ダサい運転と思わてれもいい」と考える人や、「自分が気を付けていなくても周りが気を付けていれば事故は起こらない」とか考えている人は読まないでください。





 

▼停止線で止まらない

信号が赤になったら車は信号の手前で停止するのは当たり前です。
ですが、その際なぜか停止線を大幅に超えて止まる車をよく見かけます。
横断歩道ギリギリで止まる車もあります。

教習所では停止線の前に止まるように教え込まれたはずなのに、どうしてそうなるのでしょうか?
停止線の位置がわからないのでしょうか?

停止線は意味があってそこに設定されています。
どうしても停止できない理由があるとき以外は、停止線の手前で止まりましょう。

 

▼赤になるタイミングで信号を通過する

多分黄色になった信号を見て「間に合う」とか思っているんでしょうね。
信号下を通過するときにちょうど信号が赤になっている車、よく見かけます。
歩行者からしたら本当に怖いです。

信号が黄色になったら基本的に停止位置より先に進行してはいけません。
スピードが出ていて、急に減速すると後続車にぶつかる危険がある場合はもちろんそのまま行くべきです。

でも、「後続車もいない」状態でなぜか黄色でダッシュする車、いますよね。
信号が見えないくらい目が悪いのかな?

そもそも、法定速度・速度制限を守っていれば基本的に安全に減速できると思います。
なのに減速できないというのは……

子供は横断歩道が変わった瞬間にダッシュする可能性もあります。
信号はちゃんと守りましょう。

 

▼赤信号でちょろちょろ前に進む

特にタクシーに多いです。
赤信号で停止していて、変わる頃合いを見計らって徐々に前進する車。
正直、意味がわかりません。

赤信号のときは、停止位置より先に進行してはいけません。
なのにちょろちょろ前に進む。

今どきは、スクランブル交差点も増えています。
歩車分離式信号も増えています。
必ずしも交差する道路が赤信号になったからといって、自分の進む方向の信号が青になるとは限りません。

そういう可能性を考慮できない人が、こういう行為をしてしまうのだと思います。

プロドライバーのはずのタクシードライバーに多いのは、本当に嘆かわしいですね。





 

▼歩行者のそばを通るときに減速・徐行しない

道路は自動車だけのものではありません。歩行者も道路を利用します。
そして、歩行者の存在を自動車は尊重しなければなりません。

歩行者のそばを通るときに全く減速しない車、しょっちゅう見かけます。
その車は最初から徐行しているわけではありません。そして、歩行者との間に安全な距離が取れているわけでもありません。
そこそこのスピードで走っている状態で、そのままの速度で歩行者のそばを通ります。

本当に怖いし危ないです、やめてください!!

「殺す気か?」って思っちゃいます。

歩行者との間に十分に安全な距離を取れない場合は、絶対に減速しましょう!

 

▼横断歩道を渡ろうとしている歩行者を無視する

信号のない横断歩道にて、横断しようとしている歩行者がいる場合、車は横断歩道の手前で止まり、歩行者を渡らせなければいけません。

教習所で習うはずです。
試験問題にも出ますし、一般道でも教習でも教え込まれるはずです。

なのに、ほとんどの車がこれをしません。
歩行者が横断歩道で待っていようがお構いなしです。

歩行者は別に車に先に行かせようとしているわけではありません。
自分の身を守るためにその場に止まっているのです。

車に急ぐ理由があるように、歩行者にも急ぐ理由があります。
ならばルールに従って、車は歩行者を渡らせるべきです。

というか、渡らせなくてはいけません!!
横断歩道を渡ろうとしている歩行者がいたら、車は止まりましょう!

 

以上の事柄が最近特に気になります。
全部ではなくても、どれか一つくらい共感してくださった方がいてくださると救われます。
改善するとしたら、下記のようになります。

▼停止線で止まらない
→→ 停止線でしっかり止まる

▼赤になるタイミングで信号を通過する
→→ 黄色信号は基本的に進行してはいけない

▼赤信号でちょろちょろ前に進む
→→ 信号が青になるまで待つ

▼歩行者のそばを通るときに減速・徐行しない
→→ 歩行者のそばではしっかり減速・徐行する

▼横断歩道を渡ろうとしている歩行者を無視する
→→ 横断歩道を渡ろうとする歩行者が優先

 

事故ゼロめざして、みんなが安心できる運転をしたいですね。

 

◆参考サイト
自転車の道路交通法
「従うべき信号とその意味」
http://law.jablaw.org/br_signal






心のリラックス | 「悩みの囚われ」から脱するには






もしあなたが深い悩みに囚われてしまったとき、どのように行動するべきなのでしょうか。
ずっとクヨクヨしたままでいいとか、悩み続けていたいとか、後悔したままでいいという方は今回の記事は読まないでください。

私も何度も何度も悩んで生きてきました。
悩みや後悔に囚われ、何もかもを後ろ向きに捉え、何もできない日々がありました。
その何もできない日々を迎える度に、やはりそのこと自体に悩み、再び悩みの渦に沈んでいきました。
「悩み」とか「悩むこと」自体は人間が生きていくうえで避けて通れない出来事だと思います。
むしろ、よりよい人生を送ろうと思うのならば、必要な行為なのでしょう。
問題は、その「悩み」に「囚われる」ことにあります。

もし、悩みに心が囚われてしまったときは、まず自分自身を客観的な目で見つめ、自分自身の声をゆっくりと聴き、自分の気持ちを冷静に感じ取ることが必要です。
私はそうやって悩みの渦から脱するようにしています。





 

▼自分自身を客観的に見つめる

まずは、自分自身の姿を客観的にイメージします。
他の人の目から見たら、悩みに囚われてしまっている今のあなたはどのように映るのか。
これをしっかりイメージします。

うずくまっている姿かもしれません。
顔色が悪いかもしれません。
寝込んでしまっているかもしれません。
その姿を十分にイメージします。

やがて、本当に自分以外の視点から見ているような気分になればしめたものです。
落ち着いて「あなた」を観察してみましょう。
そして、どういった姿が本来の「あなた」だったのか、考えてみましょう。

 

▼自身の声をゆっくり聴く

客観的に自分を見つめることができたら、次に「あなた」の声を聴きます。

それは叫び声かもしれません。つぶやき声かもしれません。
どんなに大きな声であっても、どんなに小さな声であっても、どんなに長い言葉であっても、どんなに短い言葉であっても、しっかりと、そしてじっくりと聴いてあげるのです。
言葉をすべて吐き出させます。

そして、全てを聴き取り、しっかりと受け止めてあげます。
そのうちに、「客観的に見ているあなた」から何か声を掛けてあげたくなると思います。
そうなったら、我慢せず「あなた」に話し掛けましょう。
叱咤激励でもいいです。優しい言葉でもいいです。思いついた言葉を掛けてあげましょう。
ただ、なるべく後ろ向きな言葉は避け、前向きな言葉を掛けるようにするといいですね。





 

▼自分の気持ちを冷静に感じ取る

客観的に「あなた」の気持ちを冷静に感じ取ります。
辛い気持ち。怒りの気持ち。悲しみの気持ち。一体、どういった気持ちで今いるのか。
その気持ちは身体のどこから湧き出て、どういった感じなのかを知ります。

頭の上からずっしりと落ちてくる感じなのか。
胸のあたりがモヤモヤする感じなのか。
体中を何かが覆いつくすような感じなのか。
そういったものを、冷静に感じ取り、見極めていきます。

自然に感じ取れるものを感じ取ります。

 

◆そして最後に

それらのステップを終えるころには、自分自身を完全に客観的に見られるようになっているはずです。
そして「悩み」に向けられていた意識は「今の自分自身」に向けられています。
「悩みの囚われ」から抜け出ていると言えるでしょう。
客観的に自分を見て、聞いて、感じて、「自分自身」に意識を向けた今、あなたは自然とやるべきことがわかっていると思います。
次に何をして、何に向かうべきなのか。
ここまで進めば「悩みの囚われによる停滞」は最早遠い過去の出来事です。

「悩みの囚われ」からは必ず脱することができます。
時間が掛かることもあるでしょう。
でも、その停滞状況から必ず脱することができます。
慣れないうちは「悩み」に囚われてしまうことは度々あるでしょう。
自分ひとりの力ではどうにもできないときもあるでしょう。
でも、場数を踏めば、その囚われからは自力で脱することができるようになります。

だから、諦めないでください。
人間が意思を持っている限り、できないことなどないのです。





タクシードライバーへの転職に向いていない人の特徴






今回は「タクシードライバーに夢と野望を抱いて転職したが、たった数ヶ月で辞めてしまった」私が、タクシードライバーに向いていない人について語ります。
これからタクシードライバー=タクドラになろうと考えている方々の参考になればいいなと思います。

すごくざっくりと言うと「タクドラに向いていないタイプ=私と似ている思考の人」です。「私はタクドラに向いていなかった」という仮定に基づいて今回語らせて頂きます。
だからといって「うつ病・元うつ病の人は向いていない」とかそういう結論ではありませんのでご安心ください。

ちなみに、私が経験したのは「東京23区のタクシードライバー」です。他の地域ではまた事情が違うかもしれませんのでご注意ください。

下記の4つの項目に全て当てはまる人は、都内を走るタクドラになることをあきらめた方がいいと思います。
1つでも当てはまったら、少し落ち着いて考え、他人に相談したりすることをオススメします。

■極度に真面目で融通がきかない人
■他人に対して真剣に向かい合ってしまう人
■常に完璧を目指す人
■二種免許の取得費用分の貯金がない人

さてどういうことなのか?
それぞれ解説していきます。





 

▼極度に真面目で融通がきかない人

ルールを都合よく解釈できず、融通をきかせることができない人にはこの仕事は向いていません。

タクシー会社に入社すると、二種免許を取得するために自動車教習所に通学もしくは合宿をすることになります。
最初に一種の免許を取ってから何年も経っていると、運転技術に変なクセが混ざっていたり、道路交通法なんかも忘れていたりします。しかも、一種のときよりもより深い部分・広い視野で交通法を理解できるように教え込まれます。
教習所を卒業する頃には「自称・道路交通法マスター」といった気分になるくらいです。

しかし、実際にタクシー乗務が始まると、教え込まれたそれら道路交通法を遵守できない日々が始まります。
これが私には苦痛で仕方ありませんでした。
本来、停車してはいけない場所で停車せざるを得なかったり、速度も正直グレーorブラックな速度で進まなくてはなりません。
会社はもちろん「法を守るように」と指導しているのですが、実際にはお客様の要望に応える形でそういった「隠れ違反」や「グレーな行為」を行うことになります。

また、タクシーセンターが定めるルールもいくつかあるのですが、それらも場合によってはスルーしなくてはなりません。
例えば「東京駅の大丸前」は本来客待ちが禁止されている場所です。でも、日常的にタクシーが場所待ちしていますよね。

そういった「ルールを破る行為」に日々ストレスを感じ続けていました。
ある程度真面目な人にはとても向いている仕事だと思いますが、融通がきかない程真面目な人には向いていない仕事です。

 

▼他人に対して真剣に向かい合ってしまう人

接客業の経験が少ない人に多いと思うのですが、お客様ひとりひとりに真摯に向き合おうとする人には向いていません。

お客様からのクレームがあります。
正直、多かれ少なかれ、道を覚えるまでは必ず毎乗車ごとにあると思います。それらに対していちいち真剣に向き合ってしまうと、とんでもないストレスになります。
いい意味で、そういったクレームを受け流せる器量・度量がないとスタートで躓くことになります。
会社の指示通りの接客を行っていてもクレームが発生しますので、クレーム慣れしていない人には向いていないと言わざるを得ません。

「クレームに弱い」だけなら、ある種の勇気で克服できるでしょう。
しかし、「クレームに真剣に向かい合う」と、とてもじゃないけど件数こなせません。






 

▼常に完璧を目指す人

完璧主義者はこの仕事のスタートで躓きます。

誰しもがそうですが、最初は道を覚えることからスタートします。
と言っても、「道を覚えてから乗務が始まる」のではなく「道を覚えながら乗務する」ことになります。
私の感覚では、ある程度道を覚えてから乗務を始めるべきなのですが、実際にはナビを使ったり、お客様本人に道案内をさせながら車を走らせるのです。

特に「お客様に道案内をさせる」という行為が「プロのタクシードライバーとして如何なものなのだろうか?」という考えがずっと離れませんでした。
毎回勤務後は本の地図やグーグルマップでその日の道順を復習していたりしたのですが、それでも行ったことのない道はわからないわけです。地名もランドマークも都内には山ほどあります。
おそらく「道を覚える」という面に対して「完璧になる」には数年掛かります。完璧主義の人はその間大きなストレスを抱えながら仕事をすることになります。

「仕事に対して完璧な知識を得てから業務に向かい合いたい」という人には絶対に向いていません。

 

▼二種免許の取得費用分の貯金がない人

多くの会社では二種免許取得費用を会社が負担してくれますが、基本的に2年間は勤めないとその費用を全額返還しなければなりません。
額には会社ごとに差があるとは思いますが、おおよそ20万円程です。

もし万が一短期間で会社を辞めることになったら、その額を退社時に返さなければなりません。
その際に困らないように、貯金はある程度あった方がいいと思います。

借りたお金が返せないからと、辞めたいのに辞められない状況を続けていると、ストレスを抱えながら車を長時間・長期間運転することになります。
いずれ大きな事故を起こして、もっと悲惨な状況に陥るでしょう。

 

……といった感じです。
タクシードライバは歩合給ですし、営業手法もある程度自由ですので、ある種「一攫千金」も狙えるでしょう。
しかし、向いていないタイプの人間は確実にいます。私がそうです。

もしタクシードライバーに転職を考えている場合には、タクシー転職者のための紹介会社とかがいくつかありますから、そういったところにぜひ相談をしてから決断してほしいと思います。
また、実際にタクシーに乗ってドライバーさんに話を聞くのもいいかもしれません。

 

■極度に真面目で融通がきかない人
■他人に対して真剣に向かい合ってしまう人
■常に完璧を目指す人
■二種免許の取得費用分の貯金がない人

上記にひとつでも当てはまったら、タクドラに転職することを少し思いとどまってくださいね。