18歳のころ、焦っていた当時

忘れもしない18歳の誕生日、私は都内の某精神病院に入院しました。

その病院は、今はすでに閉院しているのですが、小児精神科診療をメインに行っていた精神病院でした。
その病院に18歳の誕生日に、入院しました。





病気が発症してからそれまで、約1年半程その病院に通院していましたが、症状がよくならなかったので入院したのです。
実は当初から入院治療を望んでいたのですが、とはいえ、18歳の誕生日当日に入院することになるとは思っておらず、かなりショックでした。凹みましたね。

そこでの治療は、いわゆる一般的な生活リズムを取り戻し、適度に運動させ、歳の近い者同士で集団生活を行う中で協調性を育む…といった感じだったのだと思います。正直、実際に病院がどういった治療方針だったのかは知りません。説明は…受けたかもしれませんが覚えていません。
とにかく、思い出すとそんな感じでした。

私のいた病棟は主に中学生~高校生くらいの年代の男子が集められた病棟でした。たしか19歳を過ぎたら強制的に退院もしくは転院しなければいけなかったのだと思います。

いろいろな人がいました。
私のように思いうつ病の人、本人に自覚がないまま協調性のない人、家庭に問題のある人、学校や社会に適合できなかった人、リストカットをする人、他にも、いろいろな人がいました。

そういった中で、私は約一年程過ごしました。
その間、休学していた高校に復帰しようとしたりもしました。

当時は、とにかく焦りがあったのだと思います。
特に、「退院」と「復学」に対して強い執着と焦りがありました。

「退院」は、とにかくその病院から出たかったのです。
正直、いろいろな事情・症状を抱えた人達の中にいて、当時私は「ここは地獄だ」と思っていました。もちろん、地獄の中にも楽しい思い出はあります。
でも、基本的には早く外に出たかった。一刻も早く地獄から解放されたかった。
そんな気持ちだったと思います。

「復学」は、当時の私は「高校を出ないとまともな人生は送れない」と思っていましたので、それはもう焦りました。
入院の時点で一年留年してしまっていましたので、焦りはとにかくありました。
「これ以上の留年は耐えられない、年下の連中と机を並べて勉強だなんてありえない」と思っていましたからね。

結果として、入院から半年後に一度は退院しましたが、すぐに再入院することになりました。
結局、焦り過ぎて「退院」も「復学」もどちらも失敗してしまったのです。

さらに半年後に「退院」は達成できましたが、結局高校は中退することになってしまいました。
(その後、大検取得に向けて動き始めましたがそれはまた別のお話とします)
つまり、願っていた「復学」は失敗に終わったのです。

振り返って思えば、当時の私は「焦り」に取りつかれていました。
「焦り」は「今」を見失わせます。「焦り」は「不安」や「執着」を強くします。
焦っても得など何もないのです。

そういった経験から言えるのは、どんなに困難な状況に陥っても、焦ってはいけません。
まずは自分を落ち着かせ、「今」を見つめましょう。「今」さえしっかり見えていれば、物事をコントロールすることができます。
「焦り」はマイナスの結果を呼び込みます。

よく言われるように、「焦りは禁物」なのです。